生産活動とコスト

コストとは

何か目的を果たそうと思ったときには目的に応じた手段を実行します。
この「手段」にかかる手間であったり費用をコストと言います。コストは通常、金額で示します。ですが、コストの単位は金額だけではありません。

例えば、美味しいラーメンを食べたいから車で10km先のお店に1杯600円のラーメンを食べに行くとします。
ここでいう「目的」は美味しいラーメンを食べることです。では、その目的を果たすために600円のラーメンを食べるので「手段(コスト)」は600円・・・だけではありません。ラーメンを食べるために車で移動します。その移動時間であったり燃料代であったりを勘定しなくてはいけません。

厳密にコストを測るためには手段の単位を合わせる必要があります。上の例では、600円+100円(燃料代)+移動時間となりますが、移動時間だけ単位が違うため計算が出来ません。そこで1時間あたりの自分のコストを事前に決めておき、それに応じて金額換算します。*自分自身の時間あたりのコストの求め方は別記事で

コストパフォーマンス(コスパ)とは

何かを比較するときにコストパフォーマンスで比べることがあります。

人は目的を達成するために手段を実行します。この時、手段が複数ある場合はその中のどの手段を選ぶのかで目的の達成度が変わってきます。また、選ぶ手段によってコストも変わってきます。

コストパフォーマンスとは自分の払ったコスト対してどれだけの目的の達成度が期待できるのかを測るものになります。

式で表すとしたら↓のようになります。

コスパ=目的達成度 / 手段のコスト 

何かを選ぶ際、目的達成度が同じ場合、払うコストが低い方がコストパフォーマンスが高いということになります。

作業のコストパフォーマンス

何か作業をする時、同じような結果になるのであれば作業方法についてどれにしようと悩むことがあると思います。この時もコストパフォーマンスの式を応用することが出来ます。

製造業において作業の目的とは「品質、納期、数量」となります。この目的を達成するための手段として「作業」が行われます。

式で表すと↓のようになります

作業のコスパ=品質×納期×数量 / 作業のコスト

例えば、こういう成分で3日後に10個作って欲しいという依頼がきたとします。この時の品質・納期・数量は割合(%)で表すとします。

また、仮に3日後に作業を終えたとしても狙いの成分が90%しか含まれていなかったり、数量が10%足りなかったりした場合、納期通りに作業が終わったことになりません。作業のやり直しや追加作業が発生し納期が遅れます。つまり、納期を守ることは品質も数量も同時に達成するということになります。

ということは↓のように式を変換することが出来ます

作業のコスパ=納期(品質×数量) / 作業のコスト

コスパの高い作業とは低い作業コストで納期を守る作業ということになります

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